ホントレート

【#ホントレート 8】飄々と、でもキザにいこう。WEBエンジニアカトウタクミの撮っておきの1冊

皆さん、こんにちは。今日もだらだらしてますか?

どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。

「人生に寄り添う1冊を楽しむ人の様子を写真に残したい」

そんな想いと共にスタートした撮っておきの1冊「本とあなたのポートレート」、略して「ホントレート」

8回目となる今回は、愛知県在住のWEBエンジニアさんご紹介の1冊です。

ガジェット好きを自認しながらも、読書だけは紙の本から離れられないと語るその人が教えてくれたのは、世界中で愛されるあのヒーローが大活躍する1冊でした。さてさて、どんな「撮っておきの1冊」なのか、早速教えてもらいましょう!

お話を伺った人

カトウタクミさん

愛知県生まれのWEBエンジニア/フロントエンドエンジニア。運営するブログ「たこさんちゃんねる」で写真やカメラを、個人サイト「蛸本」で読んだ本を紹介するなど、様々な好きを発信中。ブログのデザインやカスタマイズの相談も請け負う仕事人。

自分のお金で買ったはじめての1冊

「これは僕が自分でお金を払って買った、一番最初の1冊なのです」

そう言っておもむろにカトウさんが取り出したのは、コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』

皆さんご存知の、世界一有名な探偵が活躍するミステリー小説ですね。カトウさんがこの本を迎え入れたのは中学生の頃。

ご両親も本好きだというカトウさん。おうちにはたくさんの本があったそうで、小さい頃から本との付き合いはあったのだといいます。読む本には事欠かない環境で育ったカトウさんですが、成長するにつれて、ある思いがムクムクと頭をもたげ始めました。

「自分の本が欲しい」

そうして出会った最初の1冊が『シャーロック・ホームズの冒険』でした。なんとな〜くミステリーが読みたいと思ったという中学生カトウさん。

「当時知っていたミステリーがホームズぐらいだったんですよね」と屈託無く語ってくれた通り、特別ホームズが好きというわけではないそうで、読んでいないシリーズもあるといいます。

とはいえ、少年だったカトウさんも、ホームズのキザな格好良さには惹かれたといいます。

週刊少年ジャンプ的な真正面から「仲間を大事にして・頑張って・最後は勝つ!」という感じは得意でないというカトウさん。

物事をしれっとこなす姿に惹かれるのだそうで、普段の様子は大したことがないけれど、実は……というのがお好きなようです。

お話を伺っている最中に感じた、カトウさんご自身の飄々とした様子と、少し関係があるのかもしれませんね。カトウさんにもともとホームズ的な素養があったのか、ホームズに影響されたのか、そこは謎のままにしておきましょうか。

ちなみに助手のワトソンくんについては「いつも健気に頑張ってんな」とのことです。以上です。

本の中は、深く深く没頭できる自分だけの場所

読む本のジャンルはバラバラだというカトウさん。小説がほとんどで、哲学書がちょっと。

ただ、女性作家のエッセイはほとんど読まないのだそう。

「自分を物語の中に深く深く没入させたいんですよね」というのがその理由。ホームズをカッコイイとは思うけれど、なりたいとは思わないというのもそういう理由からなのでしょう。

カトウさんにとって物語は自分1人で没入できる、居心地の良い場所なのです。

「本は、今が読むべきタイミングではないと感じた時には、寝かせておけるのも良いですよね」とカトウさん。

そうなんですよね。たとえその時には没入できなかったとして、いつか相応しいタイミングがやってくるかもしれないくらいの緩い感じで本棚に積んでおいても、本に怒られることはありませんからね。本は懐が深いのです。

ちなみにカトウさんが寝かせてあるのがドストエフスキー『罪と罰』。中学2年生の頃から寝かせてあるそうです。いつか没入できる日がくると良いですね。

自分の本棚には、自分だけ

突然ですが、ここで本好きあるあるを1つ。

「いつかは書斎が欲しい。壁面を全て本棚いっぱいの本で埋め尽くしたい」というやつです。

本好きの方の多くが共感してくれるのではないでしょうか。

書斎…欲しい…。カトウさんもそんな想いを胸に秘める本好きの1人。

カトウさんは特に「自分の本棚を自分の選んだ本で埋めたい」という気持ちが人一倍強く、読書好きのご両親に蔵書の中から本を勧められても、それを読むことはしないのだそうです。

勧められて気になる本があったら、借りはせずに「じゃあ、買ってくるわ」となるというのですから恐れ入ります。そのこだわりは、ハイテクなガジェットを好むカトウさんが電子書籍に移行しない理由にも繋がっているようです。

「電子書籍は結局デジタルなデータだから、自分の所有するモノという感じがしないんですよね」とカトウさん。

大学時代に一人暮らしをしていた頃、本を置くスペースも限られているので、電子書籍への移行にチャレンジしてみたのだそうです。挑戦はあえなく失敗に終わったのですが、読んだ本を自分の本棚に入れていきたいという欲求を満たせなかったのがその大きな理由。

その他にも、ここまで読んだら今日はやめにしようと思った際にすぐさま残りのボリュームが把握できるなど、電子書籍にはないメリットを持つ紙の本が、カトウさんの読書スタイルには合っていたようです。

将来、こだわりの書斎にどんな本が並ぶことになるのか気になりますが、ホームズはそこにいるのでしょうか。

「いると思いますよ。1番の古株として。実家の本棚に置いてこなかった本ですから」

最後まで飄々と答えてくれたカトウさん。いつか大きな書斎ができた頃には、カトウさんの咥えるタバコも、パイプになっていたら面白いなあ、とそんなことを思いました。

撮影を終えて

本好きなカトウさんはご自身でも読んだ本の紹介をされていて、その見せ方がとても素敵でいつかお話を伺いたいと思っていました。

実際にお会いして話してみた様子と、ブログや蛸本の文章の感じに乖離がなく、初めてなのに全然初めてという感じがしませんでした。

本の写真の撮り方など、密かに参考にしていた方の撮っておきを知ることができて、個人的にすごく楽しい時間を過ごすことができました。いつかカトウさんの書斎も見せてもらえたら良いな。

というわけで第8回目のホントレートはここまで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。今後も素敵な人や本との出会いを期待して、バイバイ!

あなたと大好きな1冊の姿を写真に残しませんか?

ホントレートのご依頼は上記のページをご覧ください。

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